今月のくれたけ心理相談室から、

カウンセラーへのお題、第7弾です。

「あなたの座右の銘を教えてください」

吾唯足るを知る

私の座右の銘は、「吾、唯足るを知る」です。

(写真は大切な人からいただいたお土産のキーホルダーです)

 

この言葉は、徳川光圀公が寄進した枯山水の石庭で有名な京都大雪山龍安寺という禅寺にある蹲踞(つくばい)に刻まれています。

真ん中の水を入れる四角を共有すると上から時計回りに「吾唯足知」(われ ただ たるを しる)と読むことができます。

元々は老子の教えからきているそうで、解釈の仕方は千差万別なようです。

 

 

私がこの言葉から受け取ったことは、「すべては自分の内側にある」ということです。

 

私はもともとひどく劣等感が強く、自己価値も自己愛も低くて…

とにかく自分のことをどうしようもなくダメな人間だと思って生きてきました。

だから、いつもいつもその「不足している部分」を埋めようとして、

奔走していましたが、何を学んでも、何を手に入れても、誰と居ても…

満たされた気持ちになることはありませんでした。

 

 

でも、自分を癒したり、自分で自分につけたレッテルを剥がしていく中で…

「本当の自分」に少しずつ気づいていくと、

外側から補うことは出来ないのかもしれないと気づきました。

 

 

それは、努力をする必要がないということではなくて、

「自分がダメだから少しでもマシになろうと努力する」ということを辞めて、

「ありのままの自分を認めたうえで、どんなことをすることが喜びなのか?

そのためには、どうすれば良いのか?」そう考えて、行動するようになりました。

 

そうすることで、心の平穏を得ることができ、幸せがどんどん増えていきました。

 

 

でもでも、何十年も続けてきた「癖」で、

ついつい何かを得ることで自分の価値を上げようとしてしまったり、

周りの人と比べてしまうことが多々あります。

そういう時に、「吾、唯足るを知る」、この言葉を思い出して、

自分の不足感から補おうとすることを手放すこと、

そして「今」の幸せにフォーカスし、

「今」の在り方を見つめ直していきたいと思います。

 

 

「すべては自分の内側にある」、このことは、

「答えはクライエントが持っている」と、

いくつもの心理療法で言われていますが、

そのことにも通じると思います。

 

カウンセリングの中でも、クライエント様を心から尊重し、

その方の本当の力や強さ、素晴らしさをみさせていただき、

少しでもそれを引き出すお手伝いができるように、頑張っていきたいと思います。