子どもの頃、「燃えてた話し」(くれたけ#12)

今月のくれたけ心理相談室のお題、2つ目に取り組みたいと思います。

 

「燃えていた話」です。

小さい頃、家では「猫を飼ってはいけない」と強く言われていました。
でも、私はなぜか昔から猫が大好きで、どうしても猫を飼いたいと思っていました。
でもでも、私の小さい頃の記憶では「私の気持ちなんて聞いてもらえない」と信じていたので、
強く訴えることもしなかったように思います。

 

それでも、どうしても猫と暮らしたいという思いを諦めることはできなくて、
小さな私は「実力行使」をするしかないと思いました。
それからは、必死に野良猫を餌付けする作戦を開始しました。

 

田舎だったので野良猫もそこそこ居たのですが、
餌をもらったり、人と触れ合ったことのない野良猫たちが多かったので、
かなり苦戦したように思います。
また猫を飼ったこともなかったので、猫の習性も分からず、なかなかうまくはいきませんでした。

 

そして、苦労の末にようやく一匹の猫ちゃんと仲良くなることができました!

どういう考えだったのかは分かりませんが、
頑なだった母親もようやく猫を飼うことを許してくれました。
このことが、初めて「親に逆らって、願いをかなえたこと」でした。
「わぁ、私でも頑張れば自分の願いをかなえることができるんだ!」と思うことができた、
私にとってはとても大切な初めての成功体験でした。
私と友達になってくれた、「みぃ」ちゃんに感謝です。

 私の「燃えていた話」は「野良猫の餌付け」でした。

野良猫ちゃん

他には…小さい頃は、よくロールプレイングゲームをしていました。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジー、ロマンシングサガ、幻想水滸伝などなど…
シリーズ物は出るたびに寝食を忘れるほど熱中していたように思います。

 

この2つを思い出して…
私は小さい頃は本当に「人と関わることが少ない」日々を送っていたことに気づきました。
というより、「人と関わることを避けていた」「人が怖かった」のかなぁと振り返ります。
そんな私が、学校を卒業してからずっと相談業務やカウンセリングをさせていただいてるというギャップに自分でも少しびっくりしました。

きっと障害のある方や利用者様、クライエント様、また先輩や同僚の方々と関わることで、
「人との関わり方」や「人と関わることの喜び」を教えていただき、
貴重な経験を積んできたからこそ、今の「わたし」が居ることを実感しました。

私と出会ってくださった方々、そして今も関わってくださっている方々に感謝でいっぱいです。
これからは私も、以前の私のように「人が怖い」と思っている方々にサポートをさせていただきたいと願っています。

 

小さい頃の「わたし」と、今の「わたし」は、
視点も大切にしていることも大きく変化したことを感じさせていただいた、今回のお題でした。

投稿者プロフィール

藤原 加都江 
藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。(H30年に公認心理師試験合格)

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