私は心理カウンセラーの仕事に加えて、ソーシャルワーカー(主に障害のある方への相談援助)の仕事もしています。
これまでも多くのクライエント様との出会いがありましたが、
障害があることや環境等のために、ご自身の本当のお気持ちや願いを伝えること、理想をかなえることを諦めている方々もいらっしゃいます。

 

先日、「安心して暮らしたい」という願いですら言うことができない、
周囲の不当な圧力に対して、辛い思いをしているということすら訴えることができない…
そのような現状があるという場面に遭遇しました。

 

その時に、ずっとずっと本当の想いを伝えることなく居たクライエント様が、
「何よりもあなたの想いを大切にしたい」という旨をお伝えした後に、
堰を切ったように涙を流され、本当のお気持ちを伝えてくださいました。

 

ソーシャルワーカーの主な役割としては、社会資源(福祉サービス等)等を活用して、クライエント様の理想の生活を実現するためのお手伝いをすること…
と言えるのですが、クライエント様が「本当の気持ちを伝えることができる」ということが大前提になります。
そのためには、私自身が「どんな想いを伝えても安心」な相手で在る・在り続ける…ということが必要です。

カウンセラーとしても、「本当の気持ちを伝えることができる」関係を築いていくことが重要で…
その上で、クライエント様の「本当の願い」に向かうためのサポートをさせていただけるのだと思います。

 

私はこれまで、「クライエント様の想いを大切にしたい」という想いはあっても、
表現が足りなかったのではないかと反省しています。

周囲への配慮をなさる方ほど、
「私が我慢すれば丸く収まる」とご自身のお気持ちを内に秘めていらっしゃるように思います。

もちろんそのスタイルを続けることも、ご自身の選択なのですが…
「私はあなたの想いを尊重したい」ということをお伝えしていきたいと思います。

 

先日のブログ「想いを伝えること」でも想いを表現することの大切さを書かせていただきましたが、
「わたしの想い」を相手に伝えること、まずは自分自身の想いを隠さないことで、
お相手も安心してご自身の想いを表現していくことができる…そのようにも思います。

 

どのような想いも伝えることのできる相手、
どのような感情も表現できる相手、
本当の願いを伝えることのできる相手…

カウンセラーとしてもソーシャルワーカーとしても、
そのように在り続けることができるように、努力していきたいと思います。

しずく