「穴があったら入りたかった」(くれたけ#26)

今月のくれたけ心理相談室、2つ目のお題に取り組みました。

 

あなたの「穴があったら入りたかった(泣)」話を聞かせてください。

 

 

新卒で初めて入職試験を受けた時のお話です。

願書等を送付した後に試験会場を案内するハガキが届き、
「フォルテ⚪️階」
と、記載されていました。

「あ〜、そういう名前のお部屋でもあるのかしら」
と、きちんと確認もせずに、試験当日、就職を希望した病院に行きました。

 

病院は…ちょうど新病棟に移転するための工事真っ最中でした。
受付の方に聞くと、
「浜松駅のフォルテですよ」
全身から血の気がひきました。
愛知県民の私には「フォルテ」が全くピンとこず、思い込みで行動してしまいました。

駅に戻るには、バスに乗らなくて…30分以上の遅刻になってしまいます。
「落ちたな…」
そう確信しましたが、ダメ元で試験会場に向かいました。

 

駅の近くで病院のスタッフさんが待ってくださり、一緒に走ってくれました。
申し訳ない気持ちと、恥ずかしい気持ちでいっぱいになりながら…泣きそうでした。

 

会場に着いたものの、1つはテストが受けられず、頭が真っ白なまま論文を書いて面接を受けて…
まったく内容は記憶にありません。

 

結果としては…なぜか合格でした。
そして、10年以上この法人に勤務することになったのです。
何が起こるかわからないなぁと思います。

経験を積んで、そこそこの自信を持って就職したものの…
契約更新に至らなかったこともありました。

やってみないとわからない…ということ、
今でも「詰めが甘い」、「おっちょこちょい」は変わっていないので、
振り返りながら反省しています。

 

会場まで一緒に走ってくれた職員さんは、近寄りがたいくらい美しい女性でしたが、
「はやしは何故か放っておけないんだよね」
と、いつも可愛がってくれて、大人女子のマナーもたくさん教えてくれました。
憧れの先輩に感謝感謝です。
そして、「失敗」がよいきっかけを作ってくれたことにも感謝です。

 

「最悪の出会い」と思っても、「大失敗して取り返しがつかない」と思っても、
どんな展開になるか分からないもので…
1つ1つのご縁、1つ1つの出来事をを大切にしたいなぁと日々思います。

cat

投稿者プロフィール

藤原 加都江 
藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。(H30年に公認心理師試験合格)

お気軽にコメントを