怒りの奥にあるもの…

いつもいつも怒っている人が居ました。

「○○が悪いんだ」…誰かに責任を転嫁したり、
「××のせいでこうなったんだ」…状況のせいにしたり。

いつもいつも怒りの原因は周りにあるんだと、怒りを爆発させていました。

 

よくよくその人の言葉を聴いて、
よくよくその人の奥の方に意識を向けると…

「いたいよ、いたいよ」
と悲しい声が聞こえるような気がしました。

 

表に出てくる言葉とは裏腹に、
自分のことをダメだと思っているような、
自分のことを責めているような…

とても悲しい痛みを抱えているような感じがしました。

落ち込んでいる人

 

「怒り」は二次感情だといいます。

根っこの方には…
「傷ついた」という想い、
「どうして分かってくれないんだろう?」
「どうして認めてくれないんだろう?」
「どうして愛してくれないんだろう?」

様々な悲しい感情が隠れていることが多いのだと思います。

 

怒りを抑える必要はないのですが、
いつもいつも怒りを表現していると、
周りの人たちとの関係に影響が出たり、
一瞬はすっきりしたように思えても、
後味の悪さを感じたり、自分自身が疲弊したと感じることも多いのではないでしょうか。

 

「怒り」が湧いてきた時に、
出来る時だけでも良いので…
そっと側に寄り添ってあげること、
ちょっぴり「本当の声」に耳を傾けてあげること…
怒りを爆発させる前にほんの少しの「ゆとり」をもってあげることができると、
いつもと違った「想い」が見えてくるかもしれません。

時には怒りを爆発させることなく、癒すことが出来るのかもしれません。

 

また、「怒っている人」に対して、周りの人たちが出来ること…
いろいろな方法があるのかもしれませんが、
まずは「見守ってあげること」を大切にしています。

 

私自身もまだまだ模索中ですが…
自分自身の怒りにも、
怒りを爆発させている人に対しても、
気持ちに耳を傾けること、見守ること、
また「私に何が出来るのか」を問いながら、接していきたいと思っています。

 

投稿者プロフィール

藤原 加都江 
藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。(H30年に公認心理師試験合格)

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