さなぎの時間

真っ暗な場所で、静かに過ごしたい。
とにかくゆっくり眠りたい。
一人ぼっちは少し寂しいけれど、誰にも会いたくないんだ。

 

そんな風に思う時もあるかもしれませんね。
きっとそれも、とっても大切な時間。
自分自身からのシグナルをきちんと受け止め、エネルギーを蓄え、養うための時間。

羽ばたく蝶

 

私の尊敬する方が、「強い青虫にならなくたっていいんだよ。本当は蝶なんだから」そんな風に教えてくださったことがありました。

自分を責めて、「ダメな人間だ」と思って、
みんなから認められて好かれるような素敵な「人」になりたいと思っていた頃がありました。
自分のことが大嫌いで、自分以外の誰かになりたくって、
必死にもがいていた頃がありました。
そんな私にとっては目からうろこでした。

 

蝶のお話で想像してみるならば、
青虫の時には…たくさん食べて成長すること、触れながら発見すること
さなぎの時には…静かに留まり変化を待つこと、自分と向き合うこと
蝶の時には…自由に羽ばたくこと、パートナーと結ばれ、子孫を残すこと

それぞれに、大切なことや必要なことがあります。
自分自身の「たいせつ」を見つけて、在り方を選択することで、変化し続けます。

 

「蝶」だけが素晴らしいことでもゴールでもなくって、
それぞれのプロセスが不可欠で、掛け替えのないものだと思います。

そして誰かと比べる必要はなくって、
自分自身の必要としている在り方を知ること、
自分自身に寄り添うことが、とても大切なのだと感じます。

 

あなたは今、どの「時間」を過ごしているのでしょうか。

なんだか生き方に違和感を感じた時、
自分らしくありたいなぁと感じた時、
訳もなくしんどさを感じる時には…
自分に問いかけながら、
自分にとって適切な在り方へと調整したり、
どんな思いであれ認めてあげたり、
労わること、または感謝することで、
「本来のあなた」ご自身へのステップへと繋がっていきます。

 

ありのままで在ることを認めること、ゆるすこと、
それこそが飛翔への大切なプロセスなのかもしれませんね。

 

投稿者プロフィール

藤原 加都江 
藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。(H30年に公認心理師試験合格)

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