助けを求めること②

 

昨年、「助けを求めること①」を書かせていただきました。

この数日、やはり「助けを求めること」や「自分だけでやろうとしない」ことの

大切さをを感じる出来事やエピソードがありました。

 

 

私は前職では、精神科病院を中心にソーシャルワーカー(相談員)として、

働いていました。

患者様やご家族、利生者様の相談を聴かせていただいて、

課題や問題を解消していくことが主な業務でした。

 

 

10年以上続けた業務ですが、

1番上達したこと、

慣れれば慣れるほど行うようになったことは、

「助けを求めること」、「自分一人で抱え込まない」ことでした。

 

 

新人の時ほど、変な責任感やプライドで、

「私がやらなきゃ!全部ちゃんとやらなきゃ!」と思っていました。

…ことごとくうまくはいかず、

ご迷惑をかけてばかりだったように思います。

(ご迷惑をおかけした方々、申し訳ありません)

 

 

その頃は、自分が「できないこと」に向き合うことや、

「できないこと」を認めることが難しかったように思います。

 

 

長く仕事を続けていくうちに、少しずつ「できること」も増えました。

そして、「できること」に専念して、

「できないこと」は得意な方や私以上にその分野に長けている人に

どんどんお願いをするということが上手になりました。

 

「自分でやりきるんだ!」という自己満足を捨てました。

「認めてもらいたい」という気持ちも捨てました。

 

 

そうすると…自分だけで頑張っていた頃よりも、

より良い成果や結果を得ることができたり、

患者様の笑顔をたくさん見ることが出来るようになりました。

私の喜びもどんどん増えていきました。

 

他の専門職や機関を紹介したり依頼することで、

自分が無責任だと責められるのではないか、

無能だと烙印を押されるのではないかと恐れていましたが、

そういうことはまったくありませんでした。

 

 

「これができません。助けてください」と言うことは、

決して恥ずかしいことではありません。

隠すことではないと思います。

お互いに得意なことやできることを行って、

たくさんの人で助け合って生きていくことの方が、

ずっと自然でずっと簡単で、ずっと幸せだと思うようになりました。

 

 

新しい年が来て、なんだかポジティブにならなくてはいけないような雰囲気、

目標を掲げなくてはいけないような空気感があるかもしれませんが、

ご自分のペースで、どうぞご無理はしないでくださいね。

 

 

「新しいことに取り組む」ことだけが目標ではなく、

「今まで頑張りすぎたことの力を抜いてみる」

「リラックスできる時間を作ってみる」

そういう目標も素敵だと思います。

 

自分が幸せであること、穏やかな気持ちで過ごせること…

そのことが周りの方も幸せにする近道かもしれませんね。

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投稿者プロフィール

藤原 加都江 
藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。(H30年に公認心理師試験合格)

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