「パートナーとの価値観のずれ」に苦しい時

恋の始まりの頃には気づかなかったけれど…
交際が長くなると、または結婚や同棲を始めると、
「価値観のずれ」に気づくことがあるかもしれません。


もちろん「似た者夫婦」という言葉があるように、
価値観の近いカップルもいらっしゃいますが、
「自分とは真逆の相手」と思うパートナーを選ぶことも多いように思います。


男性と女性という、ある種対極の存在であるということ、
これまで全く別の家庭環境で育ち、別の人生を歩んできた二人なので、
ある程度の価値観の相違は認めていく必要があります。


「多少の価値観の違いは仕方ない」
頭では分かっているんだけど…
苦痛を感じる、自分を押し殺してしまう、
自分からみたら「相手の理解できない言動」に怒りさえ感じる、
「本当にこの人と一緒にいて良いのだろうか?」疑問すら感じる…
価値観のずれに悩んだり苦しみを感じる場合もあります。

 

雲の上


「自分とは真逆な相手を選ぶ」

もしかしたら、空に暮らすもの、陸に暮らすもの…
その位の違いもあるのかもしれません。
そんな風にイメージした時…

大切にしていること、
生きていくためのルール、
時間の流れ方や感じ方、
できること、好きなこと、
関わり方…

視界が違うというだけでも、想像以上の差異があるのかもしれません。


その違いに対して、
「そんな見方もできるんだ」、
「どんな見方ができるのかもっと知りたい」…
そんな風に感じることができたら、
交流が生まれるのかもしれません。

 

その違いを活かして、
「細かい作業は私、力仕事は彼の役割」
「思いもよらない発想に選択肢が増えた」…
そんな風に役割分担をしたり、
お互いが助け合い補い合う関係が生まれるかもしれません。

 

その違いに対して、
「どちらが正しいのか」、
「どちらが優れているのか」…
そんな風に感じるとしたら、
勝ち負けが生じ、争いも生まれるのかもしれません。

 



価値観の違いに苦しさを感じる時…
自分自身の見方や考え方が、
自分自身を苦しめているという時もあります。

違いに対して、
勝ち負けのジャッジをして戦いを挑んでいないか、
自分と比較して劣等感や優越感を感じていないか、
相手を悪者にして、被害者意識を強めていないか、
コントロールしようとしていないか…
(コントロールできると思っていないか)

そんな風に、自分の心と向き合うこと、
自分自身の見方や価値観を確認することで、
苦しさから抜け出すことのきっかけになる場合も多くあります。


その上であれば、違っている価値観に対して、
お互いに折り合いをつけることができるか、
またお互いが尊重し合うことができるのか…
協力的に話し合いやすいのだと思います。


もちろん、試行錯誤、上述のようなプロセスを経て、
「別々の道を歩んだほうがいい」
という結論に至ることもあると思います。


別離を選んだとしても、
感情や勢いに任せるのではなく…
自分自身の心と向き合うこと、
自分と相手を最大限尊重するための試みをしかたどうかということは、
今後のパートナーシップにも大きな影響を与えることなので、
大切なプロセスとして取り組んでいただけたらと思います。

 

クリスマスツリー

皆様がより良いパートナーシップを築いていかれるよう、祈りを込めて。

 

投稿者プロフィール

藤原 加都江 
藤原 加都江 心理カウンセラー(精神保健福祉士)
豊橋カウンセリングルームの他、近隣地域でのカフェカウンセリングや訪問カウンセリングをご提供しています。またスカイプ等のオンラインカウンセリングにも対応いたします。(H30年に公認心理師試験合格)

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